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2009/09/15

「反戦」ということ

この時期、アメリカの同時多発テロ事件に関するニュースや映像を良く目にします。
8年前テレビに写し出されたまるで映画のような光景は、恐怖や怒りとも違う、これまでに経験したことのない何とも表現のしようのない感情を生み、その消化しきれない思いに朱雀はしばらく悩まされ続けました。

そして映画「ワールド・トレード・センター」などを見ていると、グ~タラでご都合主義を地でゆく朱雀ですが、流石に時には自分の立っている位置から世界に目を向け、今の自分に出来ることを考えたり実行することも必要なんじゃないかと、ちょこっと思ったりするわけです。

そんなことをつらつら考えている時、HM/HRの曲の中にも戦争や平和をテーマにした社会的な内容の作品が沢山あって、中にはとてもインパクトのあるビデオクリップもあった事を思い出しました。

今日はそんなビデオクリップを2本紹介します。


■Metallica - One


Metallicaはスラッシュメタルの先駆者として知られる81年に結成されたアメリカのバンドです。
「One」は88年に発売されたアルバム「...AND JUSTICE FOR ALL」の中の曲で、Metallicaはこれ以前に3枚のアルバムを発表していますが、プロモーションビデオをこれまで一切作っておらず、Metallica初のビデオクリップがこの「One」です。
「...AND JUSTICE FOR ALL」というアルバムにも驚きましたが、このビデオクリップを見たときの衝撃はかなりのもので、もともとスラッシュ系のメタルはあまり好みではなかった朱雀ですが、このアルバムでMetallicaの認識が大きく変わりました。

そしてこのビデオクリップに挿入されているのは映画「ジョニーは戦場へ行った(71年)」の映像です。
ビデオクリップの中でほとんど紹介されていますが、映画のあらすじを簡単に書いておきます。
アメリカの青年ジョーは第1次大戦で、ヨーロッパの戦場に出征するのですが、そこに砲弾が炸裂しジョーは負傷します。

負傷したジョーは心臓は動いていたものの体の中で無事だったのは延髄と性器だけ。
手足は切断され、目も耳も口も舌も鼻も失い「姓名不詳重傷兵第407号」として陸軍病院で生かされ続けます。
時間とともに自分の状況を理解しはじめたジョーは過去を回想しながら、現実に絶望し、次第に死を望むようになります。
ある日ジョーは回想の中で「何も言えないなら電報を打て、モースルだ。頭を使うんだ。」という父の言葉を思い出します。そしてジョーは枕に頭を叩きつけます。

それを見つけた看護婦が軍医や上官達を呼び、そこでジョーの頭の動きがモールス信号である事に彼らは気づきます。
「君は何を望むのか?」との問いかけにジョーは「外に出たい。人々に僕の姿を見せてくれ。それができないなら殺してくれ」と伝えます。
その答えに愕然とした上官ですが、そこに居合わせた人たちに一切の他言を禁じてしまいます。
その行為に神父は怒り上官をなじるのですが状況は変わりません。
一同が去ったあと、1人残った看護婦は「殺してくれ」と訴え続けるジョーの肺に繋がっている管を切ります。ところがそこに戻ってきた上官に阻止され、この看護婦も追い出されてしまいます。

そして上官は窓に黒いカーテンを引き、暗闇の中にジョーだけがただ一人取り残されて…


続いて紹介するのはScorpionsの大ヒット曲 「Wind Of Change」です。


■Scorpions - Wind Of Change



Scorpionsは72年にメジャーデビューしたドイツを代表するハードロックバンドです。
空前のメタルブームが巻起った80年代後半は、世界中で大掛かりなロック・フェスティバルが催され、89年にはモスクワで「モンスター・オブ・ロック」のソ連版とも言える「モスクワ・ピース・フェスティバル」が開催されました。
Bon Jovi、Ozzy Osbourne、Motley Crue、Cinderella、Skid Rowらと共に出演したScorpionsは、前年の88年にレニングラードですでに単独コンサートを行っており、ソ連での知名度がとても高く、このフェスティバルでもかなり中心的な役割を担っていたようです。

そしてフェスティバルの3ヶ月後に「ベルリンの壁」が崩壊、翌年の90年には東西ドイツの統一、さらに翌年の91年にはソ連も崩壊します。

この「Wind of Change」は90年に発表されたScorpionsの通算14作目のアルバム「CRAZY WOLD」に収録されています。
まさかこうなることを予想していた訳ではないでしょうが、彼らの願いは確かに「Wind of Change」になったのです。

哀愁を含んだ美しい声でクラウス・マイネが歌いあげるこのバラードは世界中でヒットしましたが、東西冷戦の終結を象徴する曲として現在はドイツの教科書にも載っているそうです。
ドイツのバンドScorpionsの曲ということが、ドイツの人たちにとってより一層深い意味を持つんでしょうね。

The wind of change blows straight
Into the face of time
Like a stormwind that will ring
The freedom bell for peace of mind
Let your balalaika sing
What my guitar wants to say

いつ聞いても、この歌詞のところは特に胸が熱くなります。

そして00年にハノーファーで開催された「EXPO 2000」では、クラッシックの国ドイツが誇るベルリン・フィルハーモニーとScorpionsの共演で「Wind of Change」が演奏されています。


と、言うことでオマケです。(笑)


■Scorpions & Berlin Philharmonic Wind Of Change (Live)


ちなみにMetallicaもオーケストラと共演しています。
Scorpionsより一足早く99年にサンフランシスコ交響楽団と地元のサンフランシスコで公演を行っています。


も一つオマケじゃ!(笑)


■Metallica with The San Francisco Symphony Orchestra One(Live)



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