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2005/04/05

花海棠はまぁだかな・・・

もの凄く久し振りにちょびっと更新。(笑)
朱雀は春が苦手なので、その象徴のような桜の花も嫌いです。
で、春の花で唯一好きなのが海棠(かいどう)です。
その海棠の詩をひとつ。イラストの舞妓ちゃんの背景はもとは牡丹だったのですが、
海棠にリニューアル。でも、着物は変ってません。(笑)

kaido


叙景~花海棠~

雲居の空をも 染め尽くす
薄紅に酔う 桜人(さくらびと)
天与の美を愛(め)で
わが世の春と 
思い違いの浮世を謳歌

浮かれ騒ぎの脇を抜け
遠(おち)の宴(うたげ)を眇め見る
わき道の坂に 睡花(ねむりばな)
熱を孕んだ眼差しを
奪い取る気は さらさら無いと
零桜(こぼれざくら)に惜しみ顔

春のつれづれ 消閑(しょうかん)に
古(いにしえ)語りの拾い読み
素気(すげ)ない素振りの 海棠は
水のほとりの花和尚(かおしょう)の
背に咲き懸かり どんな夢を見たのやら

紅の蕾が世塵を眺め
風に靡いて締笑(しめわらい)

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【雲居の空】雲の浮かんでいる空。大空の高み。遠く離れた場所・世界。
【桜人(さくらびと)】桜の花をながめる人。桜狩りの人。花見人。
【睡花(ねむりばな)】花海棠の異名。
【零桜(こぼれざくら)】満開になって散る桜の花。また、その模様。
【消閑(しょうかん)】ひまつぶし。退屈しのぎ。
【古語(いにしえかた)り】昔話。古い物語。
【海棠(かいとう)】花海棠。桜によく似たバラ科の落葉低木。
【花和尚(かおしょう)】水滸伝の怪僧・魯智深。酔拳の使い手。
背中に花の刺青がありこう呼ばれる。
刺青は牡丹や桜という説もあるが、北斎画の「新編水滸画伝」では海棠の花で、
後に桜の花などを散した刺青に変ったと言われている。
水滸伝の水滸は元は水の辺りという意味。
【咲き懸かり】花が咲いて、ある物の上におおいかかる。かぶさって咲く。
【世塵(せじん)】世の中のわずらわしい雑事。世の俗事。俗塵。
【締笑(しめわらい)】声をひそめて笑うこと。忍び笑い。

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