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2005年4月

2005/04/29

花盛り♪

初夏の陽気で春の花も何だかぐったりして見えます。(笑)
我が家の庭では花水木が散り初め、藤はあと少しで見頃です。
ツツジもぽつぽつ咲き始めました。う~ん、花盛り♪

そう言えば以前、咲き乱れる花を見ていてふと浮かんだ話を詩にしたのですが
読んで下さった方がなぜか朱雀の母が死んでいると勘違いされて、苦笑した
ことがありまあす。
という訳で、この詩は完全なフィクションです。(笑)

kamifusen

『幻境回廊』

紅い毛氈 敷きつめて
花の盛りに孤陋(ころう)の宴飫(えんよ)         
遠い昔をひとひら乗せて
そよぐ風に散る花模様
かあさま こさえた紙風船
一つ 二つと宙に打つ

足(あいや)の ほろほろ
此処までおいで
足(あいや)の ほろほろ
手の鳴る方へ

梢の擦れた音(ね)に紛れ
何処(いずこ)ともなく聞こえる声音

かあさま そこにいらっしゃる 
かあさま ひとりでいらっしゃる

香気に狂(たぶ)る無影(むよう)の庭に
境界(きょうがい)つなぐ花回廊
お淋しいので御座いましょうね
遠い よみ路の 一人旅

更紗が反(かえ)る 足の鍬
薄墨色に 溶けて消ゆ
魑魅(すだま)も とちれる花見時
瞬くうちの幻化(げんけ)に和(のど)む


※境界=衆生の煩悩を起こさせる世界

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2005/04/26

萍水相逢(あいあ)う旅人へ

とある方をモデルに描いたイラストです。
容姿は勿論、透明で繊細な心がとても美しい方です。
連絡が途絶えて半年が経ちますが、お元気でいらっしゃるでしょうか?
またいつかWEBの宙(そら)の片隅で出会えると信じて・・・

詩は彼女の雰囲気に合いそうなものを選びました。

fmk1

『独口(ひとりくち)』

花の鏡に面(おもて)を映し
揺蕩(たゆた)う唇脂(しんし)を眺め入る

二世(ふたよ)重ねの空蝉が
水泡(みなわ)となりてはぜる様
心静かに見澄ますほどに
凪ぎ渡るのは吾が心

仄かに移る匂香(においか)の
薄い痺れに ほくそ笑む
 
なんとはない 春の宵
なんとはない 時の間(ま)の
たわいもない 夢語り


※唇脂=口紅

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2005/04/14

切なさを・・・

何となく切ないものを書きたくなって書いた詩です。
中原中也の『お道化うた』のようなやりきれなさを目指したのですが、撃沈!(笑)

『シュバちゃんかベトちゃんか、
そんなこと、いざ知らね、
今宵星降る東京の夜、
ビールのコップを傾けて、
月の光りを見てあれば、

ベトちゃんもシュバちゃんも、はやとほに死に、
はやとほに死んだことさへ、
誰知らうことわりもない・・・・・・・』

このあたりの感覚をちょびっとでも表現したかったのですが・・・・ふぅ~
イラストも猫が出て来るので背景を無理矢理桜に変えてこじつけました。ヲイ!

sakuneko

『夜に鳴く』

たとえば 岸根の侘桜(わびざくら)
無常の風に乱れ散り
梢 震わせ 夜に鳴く

たとえば 巷の下がり猫
闇の戸口で振り仰ぎ
月を睨(ね)めつけ 夜に鳴く

頃刻(けいこく)の花
邂逅(わくらば)の交(か)い
現象はただ 黙して語らず

たとえば 無辜(むこ)の愚か者
心の跡を消す術(すべ)もなく
煢然(けいぜん)として 夜に鳴く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【侘桜】わびしそうに立っている桜。
【下がり猫】尾が長くたれ下がっている猫。俗に、不運をもたらすといわれる。
【頃刻】しばらくの間。わずかな時間。
【邂逅】まれにあるさま。たまたまうまく巡り合わせるさま。偶然であるさま。
【交い】交差すること、交差するところの意
【無辜】罪がないこと。また、その者。
【煢然】孤独で寂しいさま。たよりないさま。憂えるさま。

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2005/04/05

花海棠はまぁだかな・・・

もの凄く久し振りにちょびっと更新。(笑)
朱雀は春が苦手なので、その象徴のような桜の花も嫌いです。
で、春の花で唯一好きなのが海棠(かいどう)です。
その海棠の詩をひとつ。イラストの舞妓ちゃんの背景はもとは牡丹だったのですが、
海棠にリニューアル。でも、着物は変ってません。(笑)

kaido


叙景~花海棠~

雲居の空をも 染め尽くす
薄紅に酔う 桜人(さくらびと)
天与の美を愛(め)で
わが世の春と 
思い違いの浮世を謳歌

浮かれ騒ぎの脇を抜け
遠(おち)の宴(うたげ)を眇め見る
わき道の坂に 睡花(ねむりばな)
熱を孕んだ眼差しを
奪い取る気は さらさら無いと
零桜(こぼれざくら)に惜しみ顔

春のつれづれ 消閑(しょうかん)に
古(いにしえ)語りの拾い読み
素気(すげ)ない素振りの 海棠は
水のほとりの花和尚(かおしょう)の
背に咲き懸かり どんな夢を見たのやら

紅の蕾が世塵を眺め
風に靡いて締笑(しめわらい)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【雲居の空】雲の浮かんでいる空。大空の高み。遠く離れた場所・世界。
【桜人(さくらびと)】桜の花をながめる人。桜狩りの人。花見人。
【睡花(ねむりばな)】花海棠の異名。
【零桜(こぼれざくら)】満開になって散る桜の花。また、その模様。
【消閑(しょうかん)】ひまつぶし。退屈しのぎ。
【古語(いにしえかた)り】昔話。古い物語。
【海棠(かいとう)】花海棠。桜によく似たバラ科の落葉低木。
【花和尚(かおしょう)】水滸伝の怪僧・魯智深。酔拳の使い手。
背中に花の刺青がありこう呼ばれる。
刺青は牡丹や桜という説もあるが、北斎画の「新編水滸画伝」では海棠の花で、
後に桜の花などを散した刺青に変ったと言われている。
水滸伝の水滸は元は水の辺りという意味。
【咲き懸かり】花が咲いて、ある物の上におおいかかる。かぶさって咲く。
【世塵(せじん)】世の中のわずらわしい雑事。世の俗事。俗塵。
【締笑(しめわらい)】声をひそめて笑うこと。忍び笑い。

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叙景~花海棠~

長い間放置しっぱなしで、すみません!!

別館で開催中のコラボ企画で暫く放置気味になるかもというお知らせは
したのですが、実はコラボ以外にちょっと忙しくしていて羅針盤は
殆ど手を付けることが出来ませんでした。
皆様にご参加頂ける『手習草子』とお持ち帰り頂ける素材だけは細々と
更新を続けていたのですが、それ以外は全く無視!(笑)
そして別館のコラボの方も、企画者である朱雀がいつまで経っても作品を
作らず、皆さんの足を引っ張っています。トホホ・・・
でもいい加減何とかしなくて!と、遅まきながらリハビリをはじめました。

イラストはサイトにはUPしていませんが、先日ちょこっと描きました。
これがまた笑っちゃうぐらいマウスが言う事をきかず、ほんの小さな
イラストを描くのに四苦八苦!(爆)
それよりもっと酷いのは、昨年の11月からこれっぽちも書いていない詩で、
言葉が出てきません!!!
ウンウンうなりながら漸くひとつ出来たのですが、なんだかなぁ~の
出来栄えで、それでも何もないよりましかもとPoemにUPしました。

この詩は海棠という花をテーマに書きました。
相変わらず春が苦手な朱雀ですが、唯一の楽しみは海棠の花を見ること
です。
桜によく似ていますが、桜より少し後に咲くこの花は開花期間も長く、
心地の悪い胸騒ぎに苛まれながら見る桜と違って、ゆったりと楽しむ事が
出来るんです♪
異名の『睡花』は花柄が長く下に垂れて咲く姿をほのかに酒気を帯びた
絶世の美女・楊貴妃のうたた寝の顔にたとえた故事『海棠睡(ねむり)未だ
足らず』から付けられています。

水滸伝の怪僧、魯智深は妙に味のある漢で全身に刺した刺青は桜や牡丹と
いう説もありますが、朱雀としては粋に海棠を背負っていて欲しいです。(笑)
また『花和尚魯知深』という刺青の図案があるのですが、こちらはなんとも
壮絶です。
参考までに  http://www.keibunsha-bp.jp/rochi.html

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