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2003/11/12

抒情詩を読んで・・・

今日は、ドイツの新ロマン派の詩人カール・ブッセの生まれた日です。

カール・ブッセはヘルマン・ヘッセの詩才を認め、自身が編集する
「新進ドイツ抒情詩人」シリーズの一冊として、ヘッセの『詩集』を出版
したことでも有名ですが、日本では上田敏が訳した詩「山のあなたの
空遠く」が特に有名です。
詩人の魂まで紹介したといわれる上田敏の訳は、ただの翻訳ではなく
カール・ブッセの詩情を日本語として蘇らせたとまで言われています。

『山のあなたの空遠く』

山のあなたの空遠く
「幸」(さいわい)住むと人のいふ
ああ われひとと尋(と)めゆきて
涙さしぐみ かへりきぬ

山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ

この詩はドイツ語からの翻訳ですが、フランスの詩が、英語からの
重訳ではなく原詩の翻訳として紹介されたのは、上田敏によるものが
最初なんだそうです。
上田敏の訳したヴェルレーヌの『落葉』もまた、叙情溢れる詩として
有名ですね。

『落葉』

秋の日の ヰ゛オロンの
ためいきの 身にしめて
ひたぶるに うら悲し

鐘のおとに 胸ふたぎ
胸ふたぎ 色かへて
涙ぐむ 過ぎし日の
おもひでや

げにわれは うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく とび散らふ
落葉かな

どちらも、目の前に情景が浮んでくるような美しい詩です。
そして、語感がとても心地良い。ウットリ・・・
朱雀は近頃、言葉を紡ぐ事が出来なくなってしまったのですが、こう
いう詩を読むと、柔らかい気持ちが少しでも、取り戻せるような気が
してきました。

で、早速『手習草子』に新しいページを作って短歌を詠んでみました。
単純なヤツ!(笑)
まだまだ、言葉がバラバラでぼやっとしたものしか詠めませんが、また
ボチボチと創ってゆきたいと思います。

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