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2003/10/08

『十三夜』の話

今日は旧暦の9月13日で「十三夜」といい、十三夜の月見は、旧暦八月
十五日の中秋の名月の月見に対して「後の月見」と呼ばれています。

中秋の名月は、もともと中国で行われていた行事が日本に伝来したもの
で、この十三夜の月見は日本独特の風習なのだそうですが、十五夜に
月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものとされ、十五夜だけでは、
「片見月」あるいは「片月見」といって忌み嫌われていました。

十三夜の月見の紀元は定かではありませんが、一説には宇多天皇が
九月十三夜の月を愛で「無双」と賞したことが始まりとも、醍醐天皇の
時代に開かれた観月の宴が風習化したものとも言われています。
また、朱雀天皇の崩御と関係があるとも言われています。
朱雀天皇が崩御したのが952年の8月15日だったため、この年には、
十五夜の行事が行われず、代わって9月13日に名月を眺めたというの
ですが、最初に宮中で十三夜のお月見が行われたのは、朱雀天皇が
生まれる以前だったという説もあります。

そして、十五夜はサトイモなどを供えることから「芋名月」と呼ばれ、十三
夜は枝豆や栗なども供えたことから「栗名月」や「豆名月」などとも呼ば
れています。
「後の月」というのは、中秋の名月の後なので、そう呼ばれるようになり、
他に「小麦の名月」と呼ぶ地方もあり、これはその夜のお天気で、翌年の
小麦の豊作、凶作を占う習慣から来ています。

また、この時期は天候が安定していて晴れる日が多く、「十三夜に曇り
なし」という言葉もあって、とても縁起のよい月とされ、静岡県引佐群では
十三夜様といって、拝むと成功すると言われています。

『夜る竊(ひそか)に 虫は月下の 栗を穿つ』
 
これは芭蕉の句で、「後の月」という題がついています。また、月見好きの
芭蕉は、こんな句も詠んでいます。

『木曾の痩も まだなをらぬに 後の月』

旅の疲れも癒えないのに無理を押して、門人たちと十三夜の宴を催し
詠んだ句だそうです。(笑)
そして月と言えば、

『月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月』

という、歌がありますが、これは「月」が8個入っていて、十五夜の月を
詠んだものですが、今日は十三夜なので、9個入りの歌でも詠んで
みましょうか?って無理!(笑)
でも、せっかくですから、朱雀も今夜の『後の月』を見ながら、歌を
詠んでみよっと。

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