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2003/10/25

稲垣足穂の話

今日は作家・稲垣足穂の命日です。
1900年、大阪・船場に生まれたタルホは、博物学や天文学に熱中し、
12歳の時、須磨天神浜でアメリカ人飛行家の水上飛行を見て、飛行家
になることを夢見ます。大学生の頃、友人と「飛行画報」という同人誌を
発行し創作をはじめる一方、ホモセクシャルに目覚めます。
卒業後、飛行家になるために上京しますが、果たせず、作家活動を
はじめ、後に、男色という共通の趣味をもつ江戸川乱歩との交友や、
石川淳、伊藤整との交友の中でキラキラ感、宇宙嗜好、少年愛、ヒコーキ
など独特のイメージに富んだ作品を創作します。
1977年、結腸癌で死去しています。

稲垣足穂は、朱雀が大好きなルナを代表する(?)作家ですが、この人に
ついて、どうこう言うのは何故か憚られてしまいます。
なんか、言葉が追いつかないって言う感じ?

タルホに興味のある方は『一千一秒倶楽部』というサイトがあるのですが
こちらを覗いて見てください。こちらはタルホ・ワールド全開です。(笑)

■http://www2u.biglobe.ne.jp/~harvest/taruho/index.html■

タルホの作品の中でも朱雀が特に好きなのが、以前、日記でも紹介した
『一千一秒物語』で、これはもう何度読んだか分りません。
この本について、別冊一億人の昭和史『昭和文学作家史』という本の
中にとても的を得ている解説があったので引用します。

星や月は、男(タルホの化身?)から攻撃される。しかし、彼ら(星や月)
だって黙ってはいない。男の持ち物を隠したり、部屋に侵入して脅かし
たり、突き飛ばしたり・・・やれやれである。(笑)。
この物語は、誰もがもっているだろう(しかし、それは心の奥底に押し込め
ておかなくてはならない)ナルシスティックな攻撃性を解放してくれるようだ。
だから、読んでいて爽快なんだろうと思う。そして、その解放された攻撃
エネルギーは宇宙空間に飛び散るので、いたって無害。 
分かった! これがファンタジーの効用だ。

そして、タルホ自身も「私が折りにふれてつづってきたのは、すべてこの
『一千一秒物語』の解説に他ならない」と言っているとおり、この本は
タルホ文学の核となる作品です。

まだ、読まれたことのない方は、是非、読んでみてください。

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