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2003/10/31

ケルト頌詩(ソーウィンに寄せて)-2

続きです・・・

余所者の名を受けて なお 
戦い続けたガりアの民は
苦衷に満ちた悲哀の底で
蒼茫のドナウを瞳に刻む
追憶の念はサフラン色の炎となりて
被髪の先に光り輝く

古代ヨーロッパで繁栄した先住民族ケルトはヨーロッパ全土で繁栄し
ドナウ川やパリ、ロンドンなどの名前もケルトの部族名やケルト語に由来
しています。
そして、元々は、ガリア人、ガラテヤ人と呼ばれていましたが、ゲルマン
人やローマ人の侵略により衰退するにつれ「ケルトイ(よそ者を意味する)」
と呼ばれるようになってゆきます。
ケルト人は魂の不滅を信じ、自然を崇拝し、それぞれに宿る数多の神や
生霊を信仰していましたが、その一方で死をも恐れない勇敢な戦士でも
ありました。
身体的には、長身で、色白、金髪そして青い眼という特徴があり、ここでは
それをケルト神話の第一人者イエイツの言葉とかけて表現してみました。

泡沫の夢に微睡ながら
山査子の枝を 手折った罪に
ブルーベルの花が鳴り
銀蛇の卵を懐に入れ
変わらぬ夜明けを迎えたら
豊さかのぼる朝日の下で
窓辺に万謝のミルクを置こう

この節はケルト民話をベースにしています。
妖精は赤や白の花をつける木(サンザシやナナカマドなど)の下で踊るの
が好きで、それらを切って家の中に持ちこむと、妖精の怒りを買うと言わ
れています。
ブルーベルの花が鳴るのを聞くと、それは自分の弔いの鐘とされ、ブルー
ベルの森に子供が迷いこむと、二度と見つからないという言い伝えがあり
ます。
そして、ケルトでは、身を守るのにドルイド僧の護符よりも「蛇の卵」が一番
だとされていました。これは卵は宇宙の発生を、蛇は転生と永遠の再生の
シンボルとされていたからです。

また、家に良いことがあると、それはエルフ(妖精)のおかげとされ、窓辺に
感謝の印としてミルクが置く風習が今もアイルランドに残っています。

そこら辺の言い伝えや民話をごちゃ混ぜにしてみました。(笑い)

タイトルに使ったソーウィンは、闇ゲール語で夏の終わりの意味です。
延々と解説を書きましたが、要はケルト好きの朱雀の与太話です。
取りあえずハロウィンって事ですね。ハイ。

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