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2003/09/25

『イレズミ』の話

今日は明治政府が「入墨刑」を廃止した日です。(1870年)

入墨刑は犯罪者の身体に苦痛を与える身体刑の一つで、江戸時代に
作られました。
これは執行する藩によって入れる場所や入墨の形が違い、どこの
藩で罪を犯したかが、一目瞭然でした。
江戸では幅3分(約1cm)の2本筋を腕に、大阪では幅5分の2本筋
を入れたそうです。

また、イレズミには、入墨・黥・彫物・刺青・文身など様々な呼称が
ありますが、それぞれに違う意味を持っています。
入墨は刑罰として罪人の肌に刻印されたもので、黥は元々、身体の
斑を意味し、主に顔面に墨を入れることを指しましたが、中国では
罪人の顔に入れることを黥刑といい、後に日本でも行われるように
なります。
彫物は自ら好んで肌に施した装飾的なものを指し、刺青は明治時代に
出来た言葉で、墨を肌に刺すと青く見えることから、その字をあて
意味は彫物と同じです。
また文身は、成人や婚姻など儀礼的な目的で加えられた身体装飾
をいいます。

イレズミの歴史は古く、紀元前2000年頃のエジプトのミイラからも
発見されており、世界各地にその風習がありました。
それらは装飾、社会集団の一員の印、割礼と共に行うものや呪術的な
儀礼として行うもの、また、階級を示すものや、戸籍代わりに結婚や
出産の際に行われるものなど様々な意味を持ちました。
日本でも弥生時代の日本を記録した『魏志倭人伝』に「男子は大小と
なく皆、黥面文身す」と記され、頬や目元、口元などに入れたようです。

また、ヤクザの刺青は、人に威嚇を与える意味の他、苦痛を我慢して
男の見栄を張ったり、一般社会と隔絶する決意みたいなものも含まれ
ているそうです。ヤクザ(八九三)は、トランプ賭博で合計が20に
なるブタで、どうにもならない数=どうにもならない者という意味だ
そうで、そのどうにもならない者にも意地と決意があるということ
なんでしょうか?

そう言えばメタル界でも刺青ブームがあり、来日の際に皆、刺青を
入れて帰るなんていう時代がありました。
ただ、刺青を入れると皮膚呼吸が出来なくなり、全身に入れると
肝臓を悪くするので、お気に入りのアーティストの刺青が増える度
ハラハラしたものです。でも恋人の名前を入れた後に別れて、慌てて
それを違う模様に変えるお馬鹿なヤツもいましたね。
さすがに朱雀は刺青は入れていません。(笑)

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