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2003/09/13

『花物語・桔梗』

今日9月13日の誕生花に桔梗がありました。

そこで、今日は久しぶりに花物語を。
中国の民話です。
昔、仲のよい夫婦がいましたが、結婚後まもなく夫は遠方へ商いに
出掛け、3年後に夫が家に帰ると、妻の姿はなく母親は「不治の病に
かかったのでアヒル小屋に住まわせている。」と言います。
そこで夫は妻とアヒル小屋で暮します。

春になり米が手に入らなくなると、二人は田の畦(あぜ)に生えている
野草を根ごと食べました。
すると初夏の頃には妻の病気はすっかりよくなり、妻の病気を診た医者は
驚いてその野草を生薬に加えました。
この野草が「吉」という姓の家の、田の畦で採れたことから「吉」と
畦を意味する字(土偏+更)を充てた名前を野草につけます。
それを、後に「吉」の字に木偏を添え、畦を表す字の土偏を木偏に改め
「桔梗」と名付けられました。
桔梗は現在も、漢方薬として咳止め、痰切りに用いられています。

別名を白薬、梗草と言い、名前の由来にもう一つ、根が結で、梗直で
あることから桔梗(キチコウ)と命名され、後にキキョウと転訛したと
言うのもあります。

また食用もあり、桔梗根は朝鮮では漬物として好まれています。
朝鮮民謡「トラジ」のトラジは桔梗のことで、収穫時の労働歌だそうです。
このトラジは中国と韓国で同じような民話があります。

中国では、徴兵で10年間家を離れていた妻の元へ戻った時、妻が他の男に
酒を注いでいるのを見た夫が、その男と結婚したと勘違いし、身を引き
山へと向かいます。それを追った妻が、自分の潔白を示す為、木に頭を
打ちつけて死んでしまいます。誤解に気付いた夫も岩に頭を打ちつけ
死にます。
そして二人の墓の上に藍と白の桔梗が咲いたと言うものです。

韓国では、中国に勉強に行った恋人を10年間待ち続けますが、恋人は
戻らず、恋人を忘れられない娘が山神に、恋人の事を思い出すことが
あったら罰を与えて下さいと祈ります。
ある日海を見ていると恋人の幻が現れ、自分を待つのは止め幸せに
なって欲しいと言います。
娘が泣いていると、山神が現れ、娘は一目でいいから恋人に会わせて
欲しいと頼みますが、山神は「お前はこれからずっと死ぬなず、年も
取らず待ち続けるがいい!」と叱りつけ、娘を桔梗の花に変えてしまい
ました。
何れにしても悲しい恋のお話ですね。
花言葉は変わらぬ愛・誠実だそうです。

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