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2003/09/29

ついに開花した『金木犀』の話。

朝、起きたら何ともいえない甘い香りが・・・
ついに金木犀の花が咲き始めました。当分、この甘すぎる香りに悩まされ
そうです。フ~

で、今日はその金木犀の話など。
中国原産の木犀は木の幹の紋様が、犀(サイ)の皮に似ていることから
その名が付いたともいわれ、花が橙黄色の物を金木犀、乳白色の物を
銀木犀、その間の色を薄黄木犀と呼びます。
木犀は本来、雌雄異株ですが、日本の物は殆どが雄株で結実しません。
中国では木犀の花を桂花といい、色の濃い順に丹桂、金桂、銀桂といい
ます。

そして金木犀には月に纏わる伝説が幾つもあります。
月と言えば嫦娥。(笑)では嫦娥のお話を。
唐の時代の中秋の名月の夜、月の宮殿から嫦娥が下界の杭州を見下ろ
していました。西湖十景の一つで、月見の名所である三潭印月の余りの
美しさに見惚れた嫦娥は思わず舞い始め、男神の呉剛が嫦娥の舞に合わ
せ、桂花の幹を叩いて拍子を取りました。
すると、その振動で天香桂子と呼ばれる種がこぼれ落ちました。
嫦娥は、生まれ育った地上にも天上の桂花を咲かせようと、桂花と桂子
を地上に落とします。
こうして、地上にも桂花が根付きました。

また、こんな話も。
リー族の狩人、ノーシにはユタンという恋人がいましたが、領主の
オーヤがユタンを見初め、ユタンの両親に結納の品を押し付けます。
それ以来、二人は毎晩、裏山の檳榔樹の下でこっそり会っていましたが
それを知ったオーヤがユタンを自分の屋敷に連れていってしまいます。
ユタンは絶望し、舌を噛み切って死んでしまいます。
ノーシがユタンの墓の前で泣き続けていると、1匹の雄鼠が現れ、供え
物を食べ始めました。怒ったノーシが雄鼠を殺すと、今度は雌鼠が桂の
木の葉を咥えてやってきて、その葉を使い雄鼠を生き返らせました。
それを見たノーシは鼠の後をつけ、その木の葉を手に入れユタンを生き
返らせます。
その後、二人は幸福に暮らし、誰かが死ぬと桂の木の葉を使って生き
返らせていました。
それを知り怒った閻魔大王は、地上の桂の木を月に持って行いってしま
いました。
それで月には桂の木があり、人間は二度と生き返ることが出来なくなり
ました。

静岡県の三嶋大社には、樹齢1200年の日本一の大木で天然記念物指定の
金木犀があり、毎年、薄黄色の小花を咲かせます。
その香りは二里に及ぶそうです。恐ろしい!(笑)

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