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2003/08/12

SFの話?

朱雀はあまりSF小説は読まないのですが、昨日も取り上げたアメリカの
SF作家レイ・ブラッドベリや、アーサー・C・クラークなんかは、結構
読みます。
この日記のタイトルも最初、ブラッドベリの小説をもじって「スは朱雀の
ス」にしようと思ったのですが、何の事だかサッパリ分らないので
やめました。(笑)
注:ブラッドベリの作品に「ウは宇宙船のウ」「スは宇宙(スペース)のス」
というのがあります。


ブラッドベリの小説の中で一番インパクトがあったのが、「小さな殺人者」
という短編です。
この話は、赤ん坊が自分の母親を殺す話なのですが、その理由が凄いんです。
生まれてくる何百万の赤ん坊のうち、何人かは、生れ落ちると同時に
完全な意識を持って本能的に考える事が出来るというのです。
そして生誕以前の体内にいる状態より幸福で、平和で夢見るような
満足感があって、何事にもわずらわされることのない状態はないと
言うのです。
それが、自分の意思とは関係なく、自分自身で生きていかなくては
ならない世界へ産み落とされたとしたら、どれほどそれを恨みに思うだろうと。
その赤ん坊は、普通の赤ん坊のように弱々しく泣き声をたて、何も分らない
ふりをして、わざと夜通し泣き続けて母親を疲れさせ、階段の上に障害物を
コッソリ置く程度のわずかなエネルギーを使うだけで、母親を殺す事が
出来るという話なんです。

高校生ぐらいの時って結構、性善説や性悪説を真剣に考えていたりして
その時に、この話を読んだので、朱雀の仲間内ではかなり話題になって
色々、論議を呼びました。若いなぁ・・・(笑)

ブラッドベリは日本のショートショーの第一人者である星新一に多大な
影響を及ぼしたといわれていますが、その星新一に影響を受けた作家の
一人に横田順爾がいます。
この人の話はもう奇想天外で大笑いしてしまいます。
「車道」の父と「歩道」の母を持つ「横断歩道」が、ある日の夜中に家に
訪ねてくる「真夜中の訪問者」なんていうのがあって、その発想が
凄いんですよ。(笑)
また、その「横断歩道」の名前が歩道子(ふみこ)さんというのも凄い!

デカダンとかに嵌っていると、現実の世界になかなか戻ってこれなかったり
するのですが、そう言うときにこういう本を読むと、一気に現実に戻って
これます。耽美や退廃なんて一瞬のうちに吹っ飛んでしまいますからね。

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