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2003/08/11

火星の話

今年は火星が地球に大接近するそうで、何でも6万年ぶりの大接近なの
だそうです。
最も地球に接近するのが8月27日で、その時には見た目で満月の
70分の1になるそうです。

火星で頭に浮んだのが、レイ・ブラッドベリの火星年代記です。
火星殖民をテーマにした物語は、以前アメリカで長編ドラマとしても
製作されています。
日本でも放送されたので、朱雀も見ました。

SFの叙情詩人と呼ばれる彼の作品はどこかノスタルジックで読み
終わった後に、景色がセピア色になる様な不思議な感覚が好きです。

その火星年代記の中に確かこんなシーンがあったと思います。
地球人が火星に移植して、もともと火星に住んでいた火星人は徐々に
いなくなって、町ごと消えてしまいます。ただ、ある場所にゆくと
火星人と地球人が接触する事ができました。
そこで地球人と火星人の男女が(火星人は金色の瞳)話をするのですが
お互いの目にはそこから見えるはずの相手の町は目に映らず、ただ
限られたその場所でお互いを見つめる事だけができるのです。

SFに付き物の侵略や戦いはなく、穏やかですが、もの凄い拒絶とも
受け取れる共存がそこに存在しているなぁと、ちょっと切なくなった
のを思い出しました。
火星の赤茶けて荒寥としたイメージが、より物悲しさを感じさせたの
かもしれませんね。

そう言えば、デビッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」も火星人の
話でした。
火星人が不時着した地球で、地球人に散々利用されて結局、火星に帰る
ことが出来なくなり、最後はアル中になって荒んでゆくという話です。

これらの話は、なぜか朱雀の中では19世紀末のサーカスや見世物小屋の
イメージと重なってしまいます。
乾いた空気と埃っぽいテント小屋。薄い雲に覆われてぼんやりとした
太陽の下を人目を避けるように目を伏せて、誰とも交わる事の無い
異質なヒトが歩いている。という感じですね。

そして、デビッド・ボウイには「火星から来た蜘蛛」と言うバンドを
引き連れて演奏すると言うコンセプトで作られた「ジギー スターダスト」
という名盤があります。
1972年の作品なのですが、今聞いても全然古さを感じさせず、全部の曲が
いいんですよ。
これは、Guns N’ Rosesの「アペタイト・フォー・ディストラクション」
と並んで捨て曲が1曲もない朱雀の名盤シリーズに堂々ランクイン
しています。(笑)

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