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2003/07/16

ルナティックのすすめ

今日も月のお話っていうか、昨日はただの語句解説だけで
終わっちゃったんですけどね。
まずは、字数の制限で書ききれなかった続きを。
月の呼び方はもっと叙情的な呼び方が沢山あるのですが
『月夜見歌』では月の満ち欠けと感情の揺れを重ねたくて
月齢を表現する語句をあえて使用しました。

結局、月の魔力に魔が差して浮気した女が、それがばれて
ふられた男のことを忘れられずに待って待って待ち続けると
いう話です。見も蓋もないなぁ・・・(笑)

で、今日のお話はルナ好きを増やしたい朱雀からの
『ルナティックのすすめ』です。
そこでまず、簡単に手に入るルナティックの本の紹介。

一千一秒物語/稲垣足穂
これはちょくちょく取り上げているのであえて触れませんが
とにかく読んで見てください。
新潮文庫から出版されていて、ある意味足穂のもう一つの
代表作とも言える「A感覚とV感覚」も収録されています。

Kの昇天/梶井基次郎
月光力をうまく表現した作品です。主人公の友人Kが海で
入水自殺をします。その理由がわからず、色々と調べて
みると、その日は月齢15.2の満月の夜で、1ヶ月後に
主人公がその海に行くと、丁度月の出がKの自殺の直前に
あたり、月はどんどん大きくなって海には月の光の道が
できてゆきます。その月光の道にのってKが月に昇天して
ゆくという話です。
「哀れなるかな、イカルスが幾人も来ては落っこちる」という
ラフォルグの詩が象徴的に引用されています。

これは新潮文庫から出版されている「檸檬」のなかに収録されて
います。この本には、あの有名な「桜の木の下には」も収録
されています。

サロメ/オスカー ワイルド
これも有名ですね。
『見ろ、あの月を。不思議な月だな。どう見ても、墓から抜け出して
きた女のよう。まるで死んだ女そっくり。どう見ても、屍をあさり
歩く女のよう。』という台詞で始まる聖書を取材した一幕劇です。
岩波文庫から出版されているものは、オーブリー ビアズレーの
挿絵が入っていて特にお勧めです。

取り合えず、こんなところでしょうか。
この次はもっとマニア系の本を、ってまだ続くのか?

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