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2003/06/29

「風蘭」の話

今、家の玄関で鉢植えの「風蘭」が綺麗に咲いています。
風蘭は別名、富貴蘭(フウキラン)とも言い、樹木や
岩肌に着生する常緑多年草です。
風の良く吹き抜ける場所に好んで着生することや、
風に運ばれて木に止まった蘭というのが和名「風蘭」の
由来のようです。
ちなみに学名はネオフィネチア属(Neof.=Neofinetia)
ファルカタ(falcata)。
江戸時代に大名や武士、富豪が好んで栽培したこと
から別名富貴蘭(フウキラン)の名が付きました。
また、参勤交代の大名が、籠に吊るして江戸への
道すがらの慰めにしていたそうです。

風蘭はクチナシに似た芳香を放ち、細い白い花を
咲かせます。玄関において置くと、外から扉を開けた
時にふわっと甘い香りが漂ってきます。
ただ不思議なことに、夕方にならないと匂いません。
今朝、母が「今年の風蘭は全然匂わへんわ」と
嘆いてました。
だから夕方にならないとダメだってば・・・

江戸時代に始まった風蘭の変り物を育てて楽しむ
風習は今でも多くの愛好家によって受け継がれ、
各地で富貴蘭会が組織されており、花の色も淡い
ピンクや緑色に色づくものもあるようです。

初夏を演出する花として多くの句や歌にも詠まれている
ようなので朱雀もひとつ詠んでみることにします。
 
傘を閉じ 雨の香りを 振切る軒に
  仄かに混じる 風蘭の香(こう)

古くから好まれている花なので「風蘭」の花物語も
あるとは思うのですが、今の所まだ出会っていません。
どなたかご存知の方がいらしたら教えて下さいね。

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