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2003/06/22

百子同室

先日書いた「夏椿の話」にお釈迦様が出てきましたが、
そのお釈迦様から鬼子母神を思い出して、Poemに
鬼子母神の詩を置きました。

知っている方も多いと思いますが、鬼子母神というのは
鬼神・般闍迦(はんじゃか)の妻で梵名をハーリーティー(訶利底)
と言い、度々人の子供をさらって食べる夜叉でした。
500または1万とも言われる子供を持っていたのですが、
ある時釈迦が一番可愛がっている末子(愛奴)を隠し
狂わんばかりに探し回るハーリーティーに子供を失う母の苦しみ
を諭します。仏道に帰依したハーリーティーに釈迦が子供の
代わりに柘榴を食すことを許したと言われています。
俗にこのことから柘榴は人肉の味がすると言われる
ようになりました。

詩を書いている時に幾つかこの話を調べ直したのですが、
これまで朱雀は、釈迦は愛奴を隠した後、半狂乱で探し
回るハーリーティーに慰めるふりをして美味しい人肉があると
柘榴を渡し食させ、おまえが今食べたのは愛奴の肉だと、
さらに追い討ちをかけたと思っていました。
でも、色々調べてみるとそこまで意地悪じゃなかった
ようです。(笑)
なんで、そんな風に思い込んでいたんだろう??

詩のタイトル「百子同室」は柘榴のことです。
種がとても多いことから付いた名で画題や生け花などで
よく使われるようです。「吉祥果」も柘榴の別名です。
古くからある話だけに人肉の味に似ていると言われて、
食べ比べてみたいと思った人はかなりいると思うのですが
実際食べ比べてどうだったと言う話は残されていないのか
これまで見たことがありません。(あったら怖いって!)

柘榴にまつわる話は世界中にかなり色々とありますが、
ギリシャの民話に母親が死んだ後、実の父親に手篭めに
されかけた娘が悲観のあまり母の墓前で自殺し、
それを哀れに思った神が娘の魂を柘榴に宿らせ、父親を
鳶に変えたと言うのがあります。
今でも柘榴は、枝に鳶をとまらせないんだそうです。

いずれにしてもあまり楽しい話はなく、結構ダークな話
が多いです。
やはり何かに割られたような真っ赤な実が血を連想させる
所為でしょうか?
ちなみに柘榴の花言葉は「円熟した優美」「子孫の繁栄」
柘榴の実の花言葉は「愚鈍」だそうです。

花に纏わる話を色々調べるのが、今ちょっと朱雀の
マイブームです。
また面白い話があったら日記に書きますね。 

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